About Monkey’s Mom

「おサル」の母親は東京生まれ横浜育ちの日本人。
幼いころから頭がひとつ大きな大女(現在身長177センチ)。
「生まれた国を間違えたに違いない!」っと小学2年でアメリカ留学を決意。

高校2年の夏から1年間念願のアメリカへ。
滞在先はアメリカの東海岸の北の果て、ニューハンプシャー州の田舎町。
そしてそのまま大学受験をし、日本の高校には戻らずにインディアナ州の小さな大学へ。
うまいこと日本での大学受験をしないまま大学3年より東京の大学へ編入学&卒業。
これまたうまいこと人気の大手広告代理店に入社し、クリエイティブ局で
TVCMプランナーとして働き始めた。

「もうこのまま日本でいいやー」
「社内結婚してずっと会社にいよー」
っと思うも大きな体の女に見合う日本男児はおらず。

同じころインディアナ州の大学で同級生だった男が日本へ出稼ぎにやってきた。
その男に見覚えはなかったが、共通の友人がいた。
その友人に言われた。
「あいつは君よりでかいからつきあうといいよ」と。
そして、わたしは言った。
「でかい?じゃあ結婚するか、そいつと」
そして本当に結婚してしまった。

その男は日本に7年住んだ後
「もうガイジンやってるのいやですー」っとアメリカに戻りたがった。
結婚したばっかり。
マンションを買ったばっかり。
わたしはもうアメリカに住む気などはなかった。

「じゃあいっといで」

そして別居生活後、クビになって戻って来るのを待っていたがクビになる様子もない。
なのでわたしは仕方なくアメリカ行きを決意した。

あれから18年+、わたしはずーっとシアトルに住んでいた。
娘はふたりいる。
娘その1は18歳。
おサルこと娘その2は12歳。

亭主は子供が小学生の間に何年か日本に住むといったのに約束は果たされなかった。
娘その1には高校で日本に留学してほしかったがそういう興味を持たぬ子であった。
残された夢は、おサルに託された。

おサルは自分の日本の血が誇りである。
娘その1はジャヤパニーズなお弁当を持っていくのを嫌がる子だったが、
おサルは、のり弁唐揚げ卵焼き派であった。
アメリカ人の前で自分の名前をひらがなで書いて自慢し、
自分の方がお姉ちゃんよりも白人っぽい風貌なのを嫌がった。

「そうだ!おサルと日本に行こう!」

そう思い立ったのは2014年の6月のこと。
東京での同窓会があり、おサルも一緒に連れていって滞在中に近所の公立中学校に
体験入学をさせてもらった。

「どうだ?」
「ママとしばらく日本に行かないか?」
「ふたりだけで毎週末おいしいもん食べにいけるぞ」

おサルのツボはよーっく知っていた。

中学校なら義務教育だからおサルは教育を受ける権利がある!
それもただ!

アメリカの新学年である9月から日本に行ければよかったのだが
9月から11月までは娘その1の高校最後のバレーボールのシーズン。
彼女の最後の雄姿を見届けてからの日本行きとした。

亭主と娘その1と愛犬と愛ネコを残し、おサルとわたしは日本へ旅立った。

2014年12月11日のことだった。

おサルの母=いじりめぐみ
著書に「デカくて悪いか!」「デブで悪いか!」どちらも角川文庫

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